自分の時間を悠々自適に使える人生
伊藤忠社員西口元容疑者が、会社から7億円横領してFXで全額を使い込んだ。レバレッジ400倍でやっていたというから、日本(最高限度25倍)の16倍だ。経理を担当していた昨年の夏ごろから今年2月末までの失敗だという。ドル・円の為替チャートを見れば、昨年の夏から円安が進み、年末には105円まで下がっている。年明けから、一転、円高になり102円近辺で動かず揉み合っている。西口氏は、東大農学部卒・東大大学院卒というから、それなりの知識はあったのだろう。ドルを1億円分買って、1円動いてもレバレッジがなければ100万円の損益でたいしたことはない。しかし、レバレッジが400倍となると4億円だ。7億円などすぐに溶けてしまう。昨年は、QE3が終り円安に向うとの見込みが大勢だった。ドル・円は、円安で進んだが、年明け105円から102円と、いっきに円高に振れた。円安前提で逆張りをしていれば、大損しただろう。為替を動かしているのは、投機筋だ。売買を繰り返して差益を上げる。数億円の資金で、個人が投機筋に立ち向かっても、大海の一滴にもならない。個人で株やFX取り引きで儲けている人もいるのだろうが、短期的な予測を当てるより、その人の性格のほうが大きく損益の成否に影響する気がする。株取引では、市場参加者の心理が、株の値段を決める。将来上がると思う状況では高くなるし、反対なら安くなる。市場の趨勢と逆の取り引きをしなければ大儲けできない。しかし、市場の趨勢通りになってしまえば大損する。欲の皮が突っ張っていれば、いずれ大損をして市場から退場させられる。個人で儲けようとするには、余裕資金で買って放置するくらいの気持ちでなければ、上手く運用できない。愚生も、市場の趨勢を感じ取り、米ドルで保険として僅かな資産を持っている。少子高齢化の日本では、地方の過疎化で土地価格の下落は止まらない。先祖には悪いが、これからも確実に下がるだろう田舎の不動産は処分した。還暦を過ぎた身には、金儲けより質素倹約でも、自分の時間を悠々自適に使える人生が最も相応しいようだ。
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