アウシュウィッツと原爆投下の共通点
日本で、ユダヤ人関連の著書といえば、イザヤ・ベンダサン(山本七平)の「日本人とユダヤ人」を思い出す。それ以外といえば、日本・ユダヤ同祖論的な内容の本が多い。とんでも本が多い中「ユダヤ人と日本人の不思議な関係」を読む気になったのは、著者ベン=アミー・シロニー氏が、ポーランド生まれのユダヤ人で、ヘブライ大学教授、ハーバード大学客員教授という日本研究の学者だったからだ。著者がユダヤ人ということもあって、戦前の米国内の日本人観・日系米国人観を遠慮なく記している。そして、特に強く思ったことは、正しい歴史を学ぶことの重要性だ。第二次世界大戦では、欧米諸国は、ドイツ人が白人であるためその行為のみを批判した。いっぽう日本人については、日本人であること自体が批判され、遺伝子や人種による劣等性が攻撃材料となった。そして、害虫や類人猿として描かれた。アメリカ国内のレストランには、「当店は、ネズミも日本人も駆除します」という看板がかかげられ、海軍大将のウイリアム・ホールジーは「ジャプを殺せ。ジャプを殺せ。一人でも多く殺せ」と兵士を鼓舞したという。著者は、アウシュウィッツと広島・長崎の原爆投下は、一般市民が無差別に殺戮された共通点があるという。いずれも、人種差別が前提にあり、犠牲者が人間扱いをされなかったことだ。ところで、朴槿恵や習近平は、西欧社会から賛同を得ようと、盛んにドイツと比較して、日本批難を繰り返す。戦後、ドイツ人が批難を免れるのは、彼らが白人だったということを理解していない。そして、戦前、唯一欧米と伍したアジア国家日本より下の得体の知れない国だと見下されていることも判っていない。国際条約も守らない支那・朝鮮は、G7メンバーの日本批判をすることで、欧米社会から冷たい視線と嘲笑を浴びていることにも気づいていない。
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