クロマグロの完全養殖
昨日、腹痛で脂汗がでた。今まで経験がなかったことなので、そろそろ老いが進んだのかと思った。原因を思い浮かべるが、通常と変わったものは飲み食いしていない。火を通さずに食べたものといえば、イカの刺身くらいだ。客層の悪い激安店で買ったイカだから、鮮度も悪かったのだろう。刺身は美味しいが、生ものだけに注意しなければと思った。ところで、近畿大学では、世界で初めて卵からの完全養殖に成功した。近大は、そのマグロを使って、大阪・キタと東京・銀座で料理店を営業している。味についても、一流の料理人からの評価も受けているという。当初、稚魚から幼魚にする生存率2~3%だったという。しかし、飼育環境や飼料、輸送法で品質管理を徹底することにより35%を実現したという。その“カイゼン”点は、稚魚の海上輸送、円形枠の生け簀、自動給餌機など、数多くあるようだ。企業の手にかかれば、マグロの量産化は、漁業というより、工業製品の品質管理に近い。トヨタグループ(豊田通商)の“カイゼン”手法は、漁業の場でも、いかんなく発揮されているようだ。日本の持つ技術力の高さに安心した。ずいぶん昔の話だが、F社の明石工場の工員が、仕事がないのでトヨタ自動車のラインで働かされた。F社だと、煙草を吸う暇があったのに、トヨタではトイレに行く暇もなく、帰ったら疲れて寝るだけだったという。また、愚生も、トヨタへの障害説明で、与えられた時間は30分、資料はA3一枚だけという厳しいものだった。儲かっている企業は違うと、つくづく感心した。漁獲規制が強まるクロマグロだが、「食の安全」まで考慮すれば、完全養殖モノは安心して食べられる。そうはいっても、愚生の行き付けの激安店では、お目にかかることはないだろう。
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