DNA鑑定もRh-血液型判定と同程度
約20年前、現場に残された体液のDNA型が一致したことが証拠で、女性を暴行したとして有罪判決を受けた。話題になった「足利事件」の菅谷さんは、DNA鑑定による冤罪だった。当時のDNA鑑定は、相当にいいかげんだったようだ。今回の再審請求は、現在の方法で鑑定をやり直したところ、犯人と一致しないというDNA判定結果が出たからだ。20年前の犯罪捜査に活用された鑑定方法では、千人に1人ほどの割合でしか人物を特定できないという。ところで、よく知られた血液型判定は、ABO型やRH+-型などがある。日本人の血液型はA型が最も多く39%、次にO型で29%、3番目はB型で22%、最も少ないのはAB型で10%だ。AB型なら十分一の発生確率だ。また、日本人では、全体で見るとRh-の人は約0.5%だ。200人に1人の割合とすれば、A型は0.2%(500人に1人)、B型は0.1%(1000人に1人)、O型は0.15%(666人に1人)、AB型は0.05%(2000人に1人)になる。この千分の1という確率値は、Rh-型の血液を持つ人の確率とさして変わらない。法務省は、鑑定結果が曖昧だったからといって過去の判定を全て否定するものではないとコメントしている。日本のコンピュータ業界に、黎明期からいた愚生は、呆れてしまった。馬鹿なお役人は、冤罪で何十年も刑務所に入っていたというのに、日本語遊びをしているのだろうか?コンピュータは、絶対に間違わないから作業効率が上がる。もし、千分の1という確率値なら、1ページに100文字印刷された請求書は、10枚に一枚間違っていることになる。つまり、全ての明細書を人間が目視でチェックしなければならない。これでは、まったく作業効率が上がらず、コンピュータを使う意味はない。今回のDNA鑑定もRh-の血液型判定と同程度なら、個人を特定する判断に使用できるはずはない。物的証拠がなく、見込み捜査で捕まえた犯人に、自供を強要する手段として使われた可能性が大きい。足利事件は、死刑囚でなかったからまだいいが、飯塚事件の久間さんなど、死神と呼ばれる森英介法務大臣(当時)によって、死刑執行がなされてしまった。法務省の職員数は、全体で5万1,758人だから、冤罪が発生する確率は51人にもなる。もうすこし、冤罪を受けた人に配慮したコメントを出して頂きたいものだ。冤罪で艱難辛苦を受けた村木厚生労働事務次官あたりに、一度お伺いをたてたらどうだろうか?
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