メッセンジャー分子という目新しい単語
先日、M市立図書館からディーパック・チョプラ著「シャドウ・エフェクト」を借りてきた。本の主題「シャドウ」のことは、難解でよく理解できなかった。しかし、その本の中で「メッセンジャー分子」という目新しい単語が出てきた。これは、外部からの刺激を細胞内に取り入れる物質だそうだ。それによって、脳は身体のあらゆる動きを情報として捕らえる。メッセンジャー分子は、血液中を流れ、無数の細胞を循環し、その幸福感や不幸感を心臓や肝臓、腸、腎臓に伝達するという。その結果、人間の感情を体内細胞が感知し、その精神状態が身体の好不調に大きく影響する。例えば、社会的に孤立した状態にある人は、社会と強く結びついている人に比べて病気になりやすいく、幸福なひとほど健康を保つという。一般論だが、いつも不平不満や愚痴を言っているひとを見ると、幸せだとは思えない。そして、神経質そうなひとは、何がしかの持病を持っている人は多いような気がする。また、つれあいの妻に先立たれると、後を追うように亡くなるひとは多く見かける。カール・G・ユングの著書の中に、「心は昨日や今日できたものではない。その年齢は何百万年を数える。しかし、個人の意識は、多年生の地下茎から成長し、季節にあった花と果実をつける枝にすぎない。もし人が地下茎の存在を考慮に入れるなら、これは心理とよりよく合うだろう。というのは、もつれ合った根は万物の母だからである。」という箇所がある。人々の意識は、すべて大本で繋がっているという。聖書(ヨハネによる福音書15章1~8節)にも、「わたしは、まことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。」、「 わたしは、ぶどうの木、あなたがたはその枝である。」そして、「わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。」とある。愚生のこじつけだが、ひとが健康に生きるには現状を受けいれ、感謝して生きることなのだろう。
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