腕時計型端末は、目新しい製品ではない
日経エレクトロニクスに、グーグルが提供する「Android
Wear」を搭載した腕時計型端末を購入し、分解したという記事があった。電池容量は、スマホと比較して5分の1以下のため、多数のアプリをインストールすると数時間しか持たなくなるらしい。性能は、4年前のスマホとほぼ同等という。一方のアップルも「iウオッチ」を開発している。パソコンが大型コンピュータに取って代わり、さらにスマホと進んだ。ダウンサイジングは、IT業界の歴史だ。このような製品は斬新な気もするが、すいぶん前にあったウェアラブル・コンピュータと、いったいどう違うのだろうか?2001年ごろ、IBMは既にヘッドセットと本体を組み合わせたタイプのウェアラブル・コンピュータを研究している。当時、オリンパスが開発するウェアラブル・コンピュータは、左目の横に小型カメラを搭載していた。また、IBMとシチズン時計は、Linux搭載の腕時計「WatchPad」を共同開発していた。そのため、モバイルの本流はウェアラブル・コンピュータであり、4~5年で社会を変えるだろうと言われていた。しかし、14年経った今もIBMは製品化していない。ニーズがないと考えたのだろうか?それとも、サービス指向のIBMには不適合な製品だったのかもしれない。IBMがことごとく製品化を見送ったのは、やはり操作性や利便性に満足しなかったからだろう。グーグル腕時計型端末にしても、その必然的有用性がよくわからない。半導体の技術革新は「集積度が18~24カ月で倍増する」というムーアの法則で、性能が向上するという。つまり、13年前に比べ128倍の性能向上が見込まれる。しかし、ストレージの容量やCPUがいくら高速になっても必要な製品でなければ受け入れられない。温故知新という四字熟語は、「前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとする」という意味だ。ウェアラブル・コンピュータ腕時計型端末は、目新しい製品ではないように思う。
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