芸術家という人たちの価値観
今朝、NHK番組「小さな旅」で藤野町の芸術家村を紹介していた。神奈川県と山梨県の県境にある旧藤野町のことだ。町役場が中心となって、各種芸術の振興に力を入れ、多くの芸術家を在住させた。「芸術の町」を標榜した町には、あちこちに地元アーチストによる野外彫刻が展示されている。一般の人が宿泊しながらプチ芸術体験できるような、「神奈川県立藤野芸術の家」もあり、陶芸,木工,ガラス細工のような工芸から、音楽、演劇なども楽しめる。愚生の家からも車で容易に行ける距離にあるようだ。ところで、番組の中で紹介された、そこに住む芸術家たちの顔は生きいきとしていた。愚生のような凡人と違い、つくづくと芸術家という人たちの価値観を認識させられた。藤野町は、2007年に相模原市と合併して、相模原市緑区となり政令指定都市の一部となった。「緑のアトリエ」を目指した藤野町が、玩物喪志した相模原市役所の行政下に編入されて惜しい気がする。なぜなら、隣接するM市に住む愚生は、自治会関係で相模原市役所職員と話をする機会が多い。彼らは、工程が遅れた原因を自分の怠惰や職務能力の不足と認めず、市条例などの理由を持ち出し、言い訳をすることを繰り返している。このような拱手傍観の組織に取り込まれてしまうと、芸術村を立ち上げた旧藤野町の役場職員の働きは期待できないだろう。市町村合併は、少子高齢化の日本において重要なことだと思う。しかし、組織があまりにも大きくなると危機感が薄れ、地域の特色も薄くしてしまう。
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