HPの分社化は、当然の成り行き
HPは、売上高(約12兆円)のほぼ半分を占めるパソコンとプリンタ事業の分離計画を発表した。競争激化で事業構造の抜本的な見直しが必要だという。昨年、パソコンはレノボ(中国)にトップの座を奪われ、2位に転落した。そういう愚生も、ミニタワー型パソコンの買い替えで、レノボに発注している。ネット購入のため、納品まで3週間程度待たなければならない。レノボに発注する理由は、安いこととキーボードやマウスなど不要品を注文から外せるからだ。これまで、デル・HP・GateWayなどのパソコンを使用したことはあるが、ここ数年はレノボ製品しか購入していない。今回で、レノボは3台目だ。愚生の感覚だが、レノボのパソコン部門は、IBMからの買収だけあって製品の品質は安定している。HPのプリンタといえば、HPが仕様を決めるPCLというプリンタ言語で世界市場を制してきた。今でもプリンタは世界首位だが、情報量がいくら伸びたからといって、紙に印刷する環境がなくなりつつあるので、伸び悩むのは当然だ。キャノンやエプソンといった日本のベンダーも、同様に伸び悩んでいる。愚生の場合など、インクジェットプリンタやレーザプリンタの消耗品は、絶対に純正品は使わない。プリンタは、消耗品で儲けるビジネス構造のため、愚生のような輩が増えるとメーカーは儲からない。一方、パソコンも、スマートフォンやタブレットとの競争激化で需要も収益性も落ち込んでいる。成熟した価格競争の市場は、将来性がある事業とは思えない。HPの分社化は、当然の成り行きだろう。そして、HPの人員削減は5万人以上というから、勤務している従業員は大変だ。ところで、F社は未だに、儲からないパソコンやスマートフォンを販売しているが、早期に撤退すべきだ。傷口が大きくて、撤退を躊躇しているのでなければよいが・・・
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