自分のこととなると別なのだろう。
老人医療費総額の増加は、身に染みて感じる。僅かな保険料で、高額な医療費を使っているから、国家財政はひっ迫する。愚生など3割負担だから、一般人と同様だが、一割負担という後期高齢者の医療費の収支はさらに歪んでいる。「年寄りは、生きていても生産性はない。老人がこれほど医療費を使う必要があるのか?」との意見は、政治家から拝聴したことはない。さすがに、選挙で選ばれてきたことだけあって、次のことを考えて不利になることは言えない。愚民をだますことが、上手なのが政治家なのだろう。「自分の写真入りのワインは、選挙区外のひとへの贈り物だと認識している」という弁明を聞くと、辟易させられる。ところで、愚生の母親は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、又かくのごとし。」などを諳んじ、愚生に、いつ死んでも惜しくないと説教をする。しかし、寂しいからか、少しでも調子が悪いと大騒ぎする。何十年も無常観を唱える続ける母は、歳を重ねるたびに目標の天寿が伸びている。そういう愚生の今日は、市民病院に行って検査することだ。明日は、大学病院に入院している妻の退院だ。この年になると、病院へ行くことが一番の仕事になってきた。人は誰しも、自分のこととなると別なのだろう。
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