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2014年10月27日 (月)

円安基調を俯瞰すれば、

Images 10月初めにドル・円は、一気に110円台にタッチしたあと、一旦利益確定で買いも戻され105円台になった。しかし、上げ下げを繰り返しながら再び円安基調になっている。110円では、さすがに円売りの清算で調整が入り反転し、その後ジリジリと下がり108円台前半で推移している。今朝のドル・円は、108円20銭くらいだ。今回のドル・円の動きで、105円で円安に反転したことにより、どうもこの値が円の上限になった感がある。今後、どこまで円安が進むかはわからないが、遠くない時期にもう一度110円を試すような気がする。リーマン・ショック前後のドル・円は、117円の安値もあっから、円高の修正と考えれば、おかしくもない値だ。確かに、愚生の予想などあてにはならないが、かといってプロと呼ばれるアナリストの的中率は50%だから遜色はないだろう。佐々木融氏の著書にも「ドル・円は、日米金利差によって決まる」とあるが、日米金利差が縮小しても、以前ほどは円高が進まない。やはり、FRBの量的緩和が終了すれば、今後の米国金利の上昇が明らかだろう。おまけに、日本の貿易赤字の拡大、企業の対外投資、個人の投資信託経由での資金の流出などを勘案すれば、円安基調が変わるとも思えない。ところで、ずいぶん昔にお袋が「お前のように金のない者が、資産を動かしてみたところで知れている」と言われたことを思い出す。当時は、箴言だと思ったが、その後、お袋も散財して楽ではないようだから愚生と同類だ。円安基調を俯瞰すれば、地方の土地価格の下落は変わらず、空き家の増加は続くだろうから、価格をつけても買い手はいない状況だ。一方、都会では土地価格が横ばいから上昇といっても、デベロッパーの新築住宅の供給が衰えないだろうから、空室率は増す。国内での個人の不動産投資には冥利がないようだ。当面、ドル預金や米国不動産への投資が無難な気がする。あとは、円安によるドル基準で見る株価の上昇で、買うなら高配当の日本株くらいだろう。ただし、日本株で、短期的に利益を出すにことは、精神修行がいる。愚生のような空け者は、長期投資の配当狙いが原則だ。

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コメント

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