2015年の米ドル・円為替は「130円±10円」程度
昨晩、米国市場ではドルや石油株が軒並み売られ、ダウ平均の下げ幅は150ドルを超える場面もあった。ニューヨーク原油先物相場が、1バレル62ドル台後半となったことが原因なのだろうか?投機筋は、何かと理由をつけて売買する。愚生が思うには、米株式相場がこれまで過去最高値圏だったため、投機筋の利益確定売りというのが実情だろう。おかげで、ここ数日の米ドル・円相場は、大きく揺れている。金アナリストの豊島逸夫氏のコラムでも「円安ペースが制御不能になってきた。」とある。通貨投機筋は、円を売っては、清算のため買い戻すというサイクルを繰り返している。愚生には難しいことは解らないが、「実質実効為替相場」は弱く、理論上は、いずれ円高方向に調整されるはずだという。ただ、今回のように投機筋が主導権を握っていると、円相場が理論に乗らないこともあるらしい。豊島氏は、先週末にニューヨークのヘッジファンドたちと電話会議を実施した。その結果は「円相場1ドル=130円に進めば、日経平均2万円も同時に実現する」などの意見も出ていたという。愚生が信じている、日経平均150ドル説でも、150×130=19500円だから、2万円は無理としてもかなりの株高になる。豊島氏は、「ベースシナリオを1ドル=130円に置いているが、リスクシナリオとして140円もありうる、と見ている。ただし、その場合の円高揺り戻しも大きく、2015年末には120円台の振り出しに戻る可能性がある。」という。豊島氏の予想は、消費増税翌年の1998年に起きた過去の事例を基にしている。その年、投機筋の売り注文が集中し、8月11日に147円をつけた円安が、ロシアのデフォルトなどで反騰し、一転、同年10月8日に118円と円が暴騰した。その時と2015年は経済環境に一部類似点があるからだという。アナリストの的中率などは50%程度で、朝令暮改も多いから、これを鵜呑みにする気はない。ただ、今後はっきりしていることは、米国が量的金融緩和を止める。一方、日本は量的緩和を拡大するということだ。多少の乱高下があったとしても、円高にはなりにくく、円安が継続するだろう。そういうわけで、愚生はこれからも徐々に円安方向に進むとみている。愚生の予測など誰も耳を傾けないだろうから、豊島氏の「米ドル・円 130円±10円」程度説としよう。そうなら120円以下でドル買い円売りをすればいい。ただし、全員がそう思っているなら、120円以下の円高は起きない。投資とは、「人の行く裏に道あり花の山」という言葉通り、「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」ということは難しいかぎりだ。
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