鹿をさして馬と為す朴槿恵大統領
秦の始皇帝といえども、寿命には勝てない。不老不死の霊薬をもとめながら死んだ。遺言は、「太子の扶蘇を皇帝につけよ」ということだったが、丞相の李斯や側近の宦官趙高などは、幼い胡亥を立てて二世皇帝とした。その後、趙高は李斯も殺し、先帝以来の大臣、将軍、それに王子までも殺戮して、丞相にのぼり実権をにぎった。その趙高は、ある日二世皇帝に鹿をたてまつり、「馬を献上いたします。」と言った。皇帝は笑って、変なことをいうなと、左右の臣下を見た。臣下の中に、趙高におべっかをつかって「馬でござる」と言うものもいた。だが、「いや、鹿でございます。」と皇帝に直言する臣下もいた。趙高は目を光らせて、鹿だと言ったものをことごとく殺した。この後、趙高の意に反する者は、宮中にいなくなった。この話から、「鹿をさして馬と為す」という言葉ができたという。これは、昔話だが現代にも活きている。韓国の朴槿恵大統領は、当にこれにふさわしい人物だ。自分への不利益な発言があると、権力下の検察を使い告発し、理を非とし非を理として、威圧もって抑え込む。言論の自由がないことは、南北朝鮮の共通事項だ。ところで、中教審は「国際社会で自国の文化を語れる人間が真の意味でグローバルな人材。自国の歴史を学ばずに高校を卒業する生徒がいること自体が異常で、日本史必修化は時代の要請だろう」というが、必修の世界史を選択にすることは本末転倒だ。込み入った国際情勢の中で、日本史・世界史などは、大学受験科目としても必須とすべきだろう。
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