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2014年12月16日 (火)

総務省の若造役人は何をやっているのか

Nttdocomologo NTTドコモは携帯電話とのセット割引を「フレッツ光からドコモ光への契約変更」するさいに、ニフティやソネットなどにネット接続料を現行の約半値月額500円とするよう要請した。これに対し、大手ISPが「赤字になる」と反発したため、守秘義務契約を結んだ後に個別に相談するという。NTTという会社は、元は日本電電公社だ。要するに、戦前からの日本の通信事業の独占企業だ。NTTドコモやNTTT東西地域会社も同様だ。濡れ手に泡のような企業体質のNTTの素顔が見える。愚生がコンピューター技術者だった頃、泣く子も黙るF社と呼ばれていた会社に勤務していた。OEM商談の技術サポートで、ボストンまで行き、徹夜で障害対応して成田にとんぼ返りしたこともあった。一方、国内でも、電電公社のデ本があった内幸町へもよく行った。NTT担当者は、新規納入機器の打ち合わせで、前と完全互換の仕様で納入しろという。「仕様書をください」というと、「F社さんのほうがよく知っているはずだ。自分は全く知らないから宜しく」という。そして、最後に自分の社内用の議事録も書いて来いという始末だった。これで高給が約束されているのだから、独占企業とはいい気なもんだなぁと思った。今回、根拠もなく自分の都合と利益だけで、ネット接続料を債権譲渡の形で価格を決めた。総務省の若造役人は何をやっているのかと言いたい。もともとNTTが持っているインフラは、国民の資産だった。独占企業の電電公社は、国のお金で設備を拡充してきたはずだ。ずいぶん昔、電話を引くのに10万円くらい払ったが、未だにNTTはそのお金を還付していないことを思い出すべきだ。そして、電話料金が下がったのは、NTTの民営化やソフトバンクなどの新規参入があったからだ。今回のように、市場支配力のあるNTTを野放しにすれば、日本の通信市場はまた歪む。今でも、ISPによる強引な電話勧誘が多くて困っている。ドコモ光の販売が始まれば一層の混乱を招くはずだ。総務省は、NTTのセット割を拙速に許可すべきではない。

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