五感機能の多重化使用は不可能
グーグルグラスが「個人向け販売中止」となった。ウェアラブルコンピューターという試作品は、ずいぶん昔に、IBMなどからも発表されている。コンピューターではないが、身近につけるものでは、ヘッドマウントディスプレイなどもある。1990年代後半に登場したコンシューマー向け製品は、発売当初は話題になったものの、売れずにやめたメーカーは多い。通常のディスプレイにはない利点があるが、逆に欠点も多かった。もっとも多いのは、眼球への負担が大きいことだろう。当時、オリンパスが発売したヘッドマウントディスプレイを購入したが、多少臨場感はあるが鬱陶しく、すぐに使用しなくなった。話は多少それてしまったが、愚生はウェアラブルコンピューターという概念自体に疑問を持つ。人が外界を感知するために、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚がある。そのうちの、最も重要な視覚や聴覚を多重化して使用することになる。例えば、運転中や歩行中にウェアラブルコンピューターを使えば、他の動作への集中力は鈍くなる。バックグラウンドで音楽を聴きながら歩行している場合でも、背後から近づく車に気づくことが遅れたりする。五感機能を多重化して使用するなど、万人には訓練しても容易なことではないと思う。パソコンをノートパソコンやスマホで代替えすることは、携帯性を向上させただけだ。運転中や歩行中に使用すれば、注意力が散漫になる。それを避けるためには、使用しないことだ。ウェアラブルコンピューターの問題は、常時使用することを前提とした発想だ。しかし、この考え方が問題というなら、ウェアラブルコンピューター自身の普及などあり得ない。一般人が、宇宙船や戦闘機のパイロットのように、五感を使用することなど不可能だからだ。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 恥だから富山県出身を名乗るな(2021.06.12)
- 政府の意図から透けて見える(2021.01.11)
- NHKの出来上ったシナリオ(2020.12.30)
- 安倍晋三という人物は全く信用に値しない(2020.07.16)
- 富士通のテレワーク、真の狙い(2020.07.04)
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- テレビ局はコンテンツが問われる(2022.12.23)
- アップル株は売り(2022.11.10)
- ネット画像表示器(2022.11.06)
- 為替が安定してくれば成長率は復活(2022.10.26)
- 宣伝広告費は、どんどんネットにシフト(2022.09.26)
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- iPhoneの価格が高すぎる(2022.10.06)
- KDDIのサービスが酷過ぎる(2022.09.19)
- iPhoneの継続使用が馬鹿らしい(2022.07.21)
- 愚生自身が支那の提灯持ち?(2022.05.20)
- 1円のandroidスマホに買い替え(2022.04.20)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを再開しました。(2023.11.18)
- 浄粒善行はtwitterに移行しました。@jyohryu(2023.04.27)
- 今日でブログを終了します。(2023.04.14)
- N党の混乱に思う(2023.04.13)
- 不倫の無能男な現職知事(2023.04.10)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ディズニーがネットフリックスを抜いた。(2022.08.14)
- BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』(2022.08.08)
- 小津安二郎監督の「長屋紳士録」(2021.05.30)
- 小津安二郎の「秋日和」(2021.05.05)
- 『東京家族』はオリジナル版と遜色なし(2020.11.16)
コメント