目いっぱい米ドルに替えて、何もしないこと
豊島逸夫氏のコラムに、原油の急落傾向に歯止めがかかるとの楽観論は極めて少数派だ。通年でも民間では原油価格の低迷長期化という見通しが多数派だという。勿論、先のことは神のみぞ知るだが、識者の見方は傾聴に値する。FOMC議事録には、原油安により物価上昇率が低迷しても、利上げを敢行するために、「日欧の追加緩和頼み」という本音が見えるという。そして、豊島氏の議事録の英文解釈では「日欧が追加緩和するという前提で、世界経済の成長鈍化が米国の利上げ時期を遅らせることはない」と読めるという。そういう観点が事実なら、日欧のいっそうの金融緩和もありえる。ドル・円が、上げ下げしながら円安に振れるのは、市場の一般的見方だ。そして、原油安であっても2%のインフレ目標を達成するには、日銀のさらなる金融緩和が必然となる。今後の日銀の金融政策は、知る由もないが円安誘導しか解がないことも事実だろう。円安・株高が続くかどうかはわからないが、米ドルに対して円価値の毀損なくして、日本のインフレはありえないような気がする。市場を俯瞰すれば、今年は円高に振れるときに、「目いっぱい米ドルに替えて、何もしないこと」が最も投資効率がよく、リスクが少ないような気がする。ただし、愚生の予想などは、全く信用にあたいしないし、根拠もないことは、言うまでもない。
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