NISA口座以外のポジションは、空になった。
10日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は、前日比139ドル55セントだった。米政府がEUに対して信用不安が再燃しないように新たな支援策での合意を要請すると報じられたこともあって、市場ではギリシャの債務問題を巡る交渉の不透明感がいったん後退したとの見方が広がった。これが好感されて株式市場は上がったようだが、投資ファンドの買い上げのような気もして、実の所は全く不透明だ。一方、原油安を背景に先行きの投資縮小が意識された石油大手株は下げた。愚生は、ギリシャ問題で株やREIT指数が大荒れになるかと思い、一旦手じまった。どうも、取り越し苦労だったようだ。愚生が買うと下げ、売ると上げるというふうに、市場は何時も意思と反対に動くので、別段驚きはない。ただ、債券が売られ金利が上昇したため、中期的にREIT指数は下がるような気がする。株は上げても、米REITの一段の上げはないように思う。その米国債利回りの上昇で、ドル円の為替は119円半ばと円安に振れた。ほんの少し先でも見通せれば、お金を儲けることは容易だ。しかし、全く見通せないから苦労する。老婆心からポジションを縮小したため、久しぶりにNISA口座以外は空になった。晴れ晴れしい気持ちだ。愚生のような年金受給者は、質素倹約で霞でも食べていれば、外乱に悩まされることはない。しかし、修行が足らないせいか、その境地に到達しそうもない。学生時代の友人も、生涯現役だといいながら、仕事が辛いと泣きが入った文言を年賀状で送ってくる。彼は永久に生きるつもりのようなので、つくづく感心してしまう。
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