迷わば休むべし、相場は常にあり
原油価格が、反発している。金価格と同様に輸入依存度が高い商品市況は、為替が大きく影響する。商品そのものの価格とドル・円為替によって決まるため、非常に複雑な動きをする。2年前に多少金に投資したが、金への投資なのか、為替の損益なのかよくわからない状態だった。今回長期的に円安が予想されることと、金・原油とも採掘価格に近い値にまで下がったため、単純に商品そのものが将来値上がりするかどうかを予測すればいい。金の価格は、ここ数日動きは激しいが、1オンス1281ドル付近だ。採掘価格の最低値が1050ドル付近というから、約20%下落余地がある。一方、今朝のWTI原油は、1バレル47.21ドルだ。採算ライン40ドルまで15%の下落余地がある。どちらも受け入れられる値ではない。この時点での投資は、博打になってしまう気もする。一方、2014年10~12月期の米国GDP速報値は、年率換算・前期比2.6%増で、市場予想3.2%程度に届かなかった。これが直接的な原因なのか、欧州のデフレ懸念の影響なのかわからないが、先週末は債権が買われ、米国株式市場は大きく下げた。ところで、金と原油への投資を比較すれば、生活密着消耗品の原油のほうが安心な気がする。しかし、もう少し原油相場の動向を見たい気持がする。相場格言に「迷わば休むべし、相場は常にあり、決すれば進むべし機は瞬間に去る。」とある。どうも今は、相場を休む時期らしい。
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