儲けるには、儲けようとしないことだ
金曜日の米国市場は、大方の自称経済アナリストの予想を裏切って、大きく円安に振れた。そして、原油WTI価格も1月末の1バレル=44ドルから底入れし、2月初めは50ドル台を回復した。愚生にその理由などわかる由はないが、予想屋と呼ばれる株屋さんの厚顔には辟易する。日銀の量的緩和政策が理由なのか、10年債の入札が不調に終わり、長期金利は0.36%まで上昇した。それでも愚生のようなバブル期を経験した者には、えらく安く感じる。短期国債利回りは、マイナス金利というから、国債を持っていると利息を払うなど全く納得がいかない世界だ。今回のドル円が119円を超えたことは、米利上げが現実味を帯びてきたことからだろう。ドル上昇による円安から、日経平均150ドル説でいえば、日本株は大きく上昇の余地が出てきた。株式市場の投資家は、1割の勝者と9割の敗者だといわれる。時価総額が上昇しているときは、勝者が多いことは容易に理解できる。しかし、持ち合い相場では、誰かが儲ければ、売買した誰かが損を蒙ることになる。昨年、2014年の株の上昇率は8%というから、売買をしていれば損をした人のほうが多いような気がする。なぜなら、「人の行く裏に道あり宝の山」といわれる株式格言の通り、一般的に反対売買をしないと儲からない。つまり、上がると囃されているときに売却し、下がると囃されているときに購入する、逆張りしか勝つ手法はない。ただ、囃されていること自体は、理由があるだろうから、いつも逆張りでは負ける確率も高い。結局、相場で勝つには、勝つことより負けない工夫が大切だ。そういう観点で見れば、NISA口座で購入した株は、利が乗っているものが多い。5年間の非課税を享受するには、配当が多い安定した大手企業に投資するからだろう。例えば、4%の配当があれば、株の上げ下げはあっても、5年で20%程度下落しても大きな損失はない。短期売買は、予想など不可能だろうから、長期で相場を見るしかない。逆説的だが、儲けるには、儲けようとしないことだ。愚生は、昨年、年初からの株の売買で損をし続けた。もう儲けなくていいと思い、株を売却して海外リートの毎月分配型を購入した。そして、生活費として使い切って終ろうと腹を括ったのがよかったのか、結果は年率40%の利回りだった。つくづく、「儲けるには、儲けようとしないことだ。」と思う。
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