居酒屋の「和民」
勤め人時代、居酒屋の「和民」といえば、「養老乃瀧」同様にずいぶんお世話になった店だ。愚生のように安ければいいと、場違いな年寄りも通った店だ。「和民」の客単価は、従来2600円前後だった。千円札二~三枚程度で、気楽にいくことができた。薄給だった愚生も、若者に交じり常連客だった。それを昨年、40~50代の客を取り込む狙いで、質の高い料理にシフトして、値上げをした。それがもとで、主要客の若者たちの離反を招いたため、今回、メニューを見直して値下げをするという。今回の値下げで、全体の価格は、ほぼ10年前の水準に戻るという。「和民」に来る客とは、愚生同様に、老若男女すべてお金がない客だったようだ。価格設定の見誤りで、「和民」の2015年1月の既存店売上高は、前年同月比9.8%も減った。固定費は変わらないから、売上高が10%も落ちれば、相当な赤字額だろう。今回のアベノミックスの恩恵を受けた層は、「和民」には足を運ばない。銀座や六本木に出向く客だ。庶民レベルの感覚からずれてしまうと、戦略の間違いに気づかないようだ。ところで、学生時代の旧友のN氏は、池袋界隈を根城にして飲み歩く。彼に誘われて、一度行ったことがあるが、「和民」などよりもう一段安い居酒屋だ。客の面や風体を見ると、薄給の勤め人とも違うため、飲んでいて不安になった。身の安全を考えると、そこまで安い酒を飲みたいとは思わない。
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