日本人は、やはり「判官びいき」
大塚家具の株主総会で、長女である大塚久美子社長は、父親で創業者の勝久氏を追放した。愚生のような部外者には、本当の実情はわからない。また、家具屋の経験もないため、どちらの経営手案がいいのかもわからない。ただ、追放された大塚勝久氏は、創業者で一から会社を作り上げた自負がある。指名した後継者が、自分の方針と違うと、口を出したくなる気持ちは理解できる。愚生のようなものでも、自身が企画開発したシリーズ製品を、何の実績もない後任者が、次々に販売中止とすることに、不愉快千万だった。心血を注いで会社を育てた創業者なら、その気持ちは愚生の比ではないだろう。「老いては子に従え」とか「年寄りの冷や水」という諺があっても、なかなか受け入れがたい。可愛い娘が、にっくき敵対者になってしまうとは皮肉だ。そうはいっても、61%もの株主に否決された少数株主の創業者には、なすすべはなかった。愚生が仮に、大塚家具の株主ならば、大勢と同様に長女に投票しただろう。何故なら、創業者が老骨に鞭をふるって、仮に事業を軌道に乗せても後継者は育たない。将来どう転ぼうと、若い経営者に委ねる以外に手はない。そして、困難な状況で、眉目秀麗な女性経営者が、事業再生に取り組む姿に肩入したくなるからだ。日本人は、やはり「判官びいき」のようだ。
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