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2015年3月12日 (木)

米ドル紙幣を持っているのが一番安全?

Imageofhundreddollarbill1928 ECB(欧州中央銀行)が、量的金融緩和を始めたことにより、12月から売られていたユーロが一段安となった。12月は円に対して1ユーロ=147円だったものが、今朝は1ユーロ=128円とユーロ安になっている。ECBが国債の買い上げをする前に、下がり切ったかと思ったが、どんどん売られる。これでは、ドルに対して1ユーロ=1ドル以下の「パリティ割れ」になってしまいそうだ。日本に住む愚生は、欧州株がいくら上がっても急激なユーロ安では、円換算でマイナスになってしまう。そして、安全資産の金も1オンス=1150ドルまで値下がりしている。このように債権金利の低下、米国株安では、紙幣価値の毀損を救う手段はないようだ。世界中、金融緩和のバブルとデフレで混沌としている。全く信用を置いていないアナリストの意見でも聞きたくなる。そう思いながら、日経ラジオを聞くと、アナリスト自身が、米国株安下で、日本株が上げる理由がわからないという始末だ。つい先日まで、1ドル=120円など忘れてほしい、110円になると予想していた立派な肩書きのアナリストも、予想が外れたことを忘れたかのように口を閉ざしている。米国株も一か月ぶりの株安となったため、深みに落ちる前に、腹立たしいが、欧州株を含め7割方の海外株投資信託を解約した。今回は、リーマンショック後の7年にもわたる長い上昇局面のため、米国の政策金利の利上げで、債権、REIT、金、株、全てが下げるようだ。どうも米ドル紙幣そのものを持っているのが、一番安全なようだ。ただ、すべての物が下げるようでは、デフレ脱却はできない。本当に、これでいいのだろうか?愚生のように、僅かな資産しか持たない者が、金融を考えること自体、時間の無駄のような気もする。

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