映画「二十四の瞳」
昨日、二十四の瞳に流れている歌を数えながら映画を見た。勿論、初めて見た映画ではない。大東亜戦争に進む世相の中で、教師と生徒たちの生活の悲壮さを描いた作品だ。ただ、大方のあらすじは知っているので、はじめて見た時と違い、バックグランドに流れている歌に聞き入った。そして、そのメロディーが映像の悲しさを補完するため、よりいっそうの共感を誘う。昭和20年代生まれの愚生には、母が口ずさんでいたこともあり、全て聞き覚えのある歌だ。聞き逃した曲もあるかもしれないが、【仰げば尊し、アニー・ローリー、村の鍛冶屋、ふるさと、汽車は走る、七つの子、ひらいたひらいた、ちょうちょう、あわて床屋、朧月夜、春の小川、荒城の月、みなと、いつくしみ深き、ちんちん千鳥、浜辺の歌、蛍の光、暁に祈る、露営の歌、若鷲の歌、埴生の宿、菜の花畑】が、バックに流れていたと思う。この中で、繰り返し多く使われていた曲は、七つの子だった。この「七つの子」は、カラスが煩く鳴くのは、山の巣にお腹を空かした沢山のヒナ鳥がいて、餌を待っている。可愛い子にご馳走をあげたいという、やさしい母さんカラスが鳴いているというのが、一般的な解釈だろう。歌が入ったり、曲だけが流れる場面もあったりして、映画を盛り上げる。当時の世相を映す、反戦映画と見る向きもある。しかし、愚生には、子供の頃に記憶のある曲が郷愁を誘い、その曲に画像が焼き付いているように感じる。そう思いながら、記憶を辿ると、ふと「よらかるあがこのつなないいわか・・・」という替え歌を思い出した。小学生だった頃、クラスに河原君という、おとなしい子がいた。彼のあだ名がカラスだったので、七つの子を歌ってからかうと泣いて抗議してきた。そのため、七つの子を逆さまから歌って、揶揄していたことを思い出した。愚生は、ずいぶん小さい頃から嫌われ者だったようだ。
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