富山駅そのものが観光地
北陸新幹線の開業で、全日空の富山-羽田間の運賃は最安値1万1290円で、新幹線の富山-羽田間の1万2730円より、最大1440円も安くなった。愚生が富山-東京便を愛用していた頃は、当日券で2万円以上もした。こんなに安くできるなら、いままではドル箱の航路だったのだろう。4月16日以降は雪の回廊で有名な「立山黒部アルペンルート」がオープンするため、ホテルの部屋に空きがないらしい。宿泊ホテルに魚津にある金太郎温泉まで駆り出されていたのには驚いた。一昨年、アルペンルートを観光した時にも、多くの外国人がいた。新幹線の開業で、飛躍的に外国人観光客は増えるだろう。新幹線開業3日目に富山駅を訪れたが、新幹線が発着する富山駅にLRTと市内電車が乗り入れ大きく変わった。非常に珍しい光景のため、富山駅そのものが観光地にもなり、連日多くの人が訪れているという。その反面、とやまキトキト空港は、富山市内の比較的便利な場所にはあるが、富山駅からバスを乗り継ぐ必要がある。新幹線開業により、時間のロスが大きい富山-東京の空港便は成り立たないだろう。上越新幹線開業で、新潟空港から東京便がなくなったのと同じ運命をたどる気がする。また、石川県の場合は、小松空港から金沢市内まで、直通バスでも40分以上もかかる非常に不便な空港だった。いずれ、小松-東京便は廃止となるだろう。ところで、某新聞に富山といえば、顧客が薬を使った分だけ代金を取る「置き薬」発祥の地で、お金にキッチリしていると批評されたことは心外だ。市町村合併でも、雪国を生き抜く知恵で、小異を捨てて大同につく県民性だ。あの平成の大合併が、最も成功した地域だ。住んだこともない記者が、実情も知らずに、鉛筆を舐めなめ書く記事は本当に忌々しい。愚生が就職したとき、職場の先輩から、富山県人が通ると「ぺんぺん草も生えない」と、揶揄されたことを思い出す。
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