韓国と付き合うのに学ばなければならないこと
先日、韓国の中堅財閥の成完鍾・前会長は経営不正を理由に検察当局に追及され自殺した。自殺前のインタビュー全文が公開され話題になっている。内容は「みんなにあれだけ金銭支援をしてやったのに自分の頼みは誰も聞いてくれない。政治家は義理も信頼もない」と怒りをぶちまけている。インタビューでは「自分も加わって政権を誕生させたことはすべての人が知っている。検察捜査は、大統領の裁可なしにはありえない。朴槿恵政府が成功するためには大統領がちゃんとしなければならない。信頼と義理を守り、悔しい思いをする者が出ないようにしてほしい」と大統領批判もしている。李明博・前政権下の資源開発疑惑で、巨額の不正資金の流れがあった。その疑惑捜査に成完鍾・前会長の企業が見せしめに捜査された。こうゆう韓国政界の暗部が話題になると、韓国という国の理解が深まる。まず、畏れ多くも天皇へ土下座発言した鼠顔の李明博は、6兆円もの資源開発資金を無駄にし、その多くは賄賂として関係者の懐に入った。その李明博を追及する朴槿恵自身もその汚れた裏金を使い大統領になった。今回、李明博追及の見せしめ捜査を受けて自殺した成完鍾・前会長には同情する。しかし、贈収賄のもみ消しを政治家に頼んでも、誰も聞いてくれないから、政治家は義理も信頼もないというのは筋違いだ。法治国家で、そのようなことがまかり通るはずはない。ただ、韓国社会で贈収賄を暴けば、ほとんどの政界関係者が逮捕されるだろう。死に際に、朴槿恵政権の取り巻きに渡した賄賂を暴露したため、韓国政界が動転している。当面、朴槿恵大統領は、日本を誹謗中傷する余裕もないだろう。朝鮮には「俺の腹がいっぱいなら奴婢の飯は炊くなと言う」「一緒に井戸を掘り、一人で飲む」という諺がある。朝鮮日報の主筆が書いた「嘘吐き政治家と、嘘を吐く国民」と題する論説に、 「魚と政治家の約束は三日も経てば腐臭が漂うものだから一々反論することはない。韓国で、2010年に偽証罪で起訴された人は日本の66倍、日本の人口が韓国より2.5倍多いことを勘案すれば165倍。政治家たちは、嘘を吐く国民に対して嘘を吐くことは罪にならないと固く信じている。」とある。日本が韓国と付き合うのに学ばなければならないことは多い。そして、日本語の「思いやり」という語彙が韓国語にないこともだ。
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