我が身の臭さ我知らず。
豊島逸夫氏のコラムに、5月15日はヘッジファンドの顧客が6月末で解約を通告する最終日だとあった。Sell in
Mayは、アノマリーというより、決算日が絡んだことが理由らしい。更に、5月15日(NY時間)は、米証券取引委員会(SEC)登録のファンドが、3末での主要運用銘柄をSECへ報告する「情報開示」の締め切り日でもある。ファンドの運用実績が赤字であれば、決算対策のため、利益の出ている銘柄を売却して化粧するため、「5月売り」は15日より前に集中する傾向があるという。今年は、ファンドも石油や欧州株で儲けが大きかったため、日本株は持ち越しされ売却されなかったという。そういうものかと思いながら、欧州の株価を見れば軒並み上昇している。ギリシャ問題も聞き飽きたことで、株価が反応しなくなったようだ。そして、NYダウ平均株価は、191ドル上昇し、ナスダック総合も5000を超えてきた。日経平均先物 CME(ドル建て)が、19,705円というから、今日の日経平均株価は上昇して、昨日の下落を埋めそうだ。株価は、企業業績に依存することは間違いないが、短期の上げ下げは企業価値よりも需給の影響が強い。池に石が投げられると、表面に波が立つ。愚生などは、近視眼的な水の波立をみて一喜一憂している。當に、荘子が論ずる「井の中の蛙大海を知らず」という感だ。ところで、昨日発表したシャープの連結決算は巨額赤字をとなった。中・小型液晶の不振に加え、設備の減損処理などが膨らんだという。資産の欄にあった設備が、ある日突然不要になり、売れば二束三文なため、減損処理で債務超過ということはよくある。シャープの本質的な問題は、儲かる事業がないことだ。いくら、構造改革で社員を解雇し、固定費削減を行っても再生は容易でない。事業を絞り過ぎると、失敗した時に回復ができない。そう思いながら、愚生の株式口座をみれば、特定銘柄の株しか持っていない。「我が身の臭さ我知らず。」とは、よく言ったものだ。
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