OSは製品という文化だ
昨日のBSフジプライムニュースに山本 一太参議院議員が出演していた。主題は、企業特許に関する問題だった。山本氏といえば、大臣までも勤め、自民党内でも次を期待される人材だろう。先日、オウンゴールで集団的自衛権の法案を引っ掻き回した失楽園の船田元などとは、比べものにならない逸材だ。そういう政治家であっても、IT関連の企業経営を担った経験はない。山本氏は、日本にはグーグルやアップルのような企業は育っていない。スマホ関連機器でも、グーグルのAndroidを基盤にしていると話していた。愚生の暮らしたIT業界と言えば、落ちぶれたといえPCのマイクロソフト(Windows)、アップル(iOS)、グーグル(Android)だ。基幹系の普段は見えない世界も数えれば、IBMのメインフレーム用オペレーティングシステム(MVS)、LINUX、Solarisなどもある。そして、OSは著作権で縛られる。コンピュータのOSを製品と見る観点もあるが、一般人は文化だと思った方が解りやすい。日本語は、世界中で普及していない。世界の共通語は、英語だろう。技術文書や解説書、映画に至っても英語が基本だ。異文化の製品は、売れない。異文化でも問題にならない分野でしか、日本企業は勝負できない。ファナックのロボット、TDKやムラタのコンデンサのように組み込み型の部品であれば文化は関係がない。日本の国策OS「TRON」も、過去に富士通、三菱、日立などのメーカがTRONCHIP規格にもとづいたCPUを販売していたが、世界的に普及しなかった。無償のため、国内メーカの組み込み型OSとしては使用されている。つい最近の失敗例では、インテルが主導する「Tizen」、サムスン電子のモバイルOS「Bada」などがある。それぞれ思惑があって作ったOSだが、ハード企業やハングル文化のOSなど誰も本気で取り組まない。この世界は、一強が世界を制し、その手の上で踊るアプリケーションを作成することになる。ハードに縛られるインテルやハングル文化のサムスン電子のような信用に値されないものは、絶対に普及しない。長々と書いたのは、日本でOSなど作っても、それが普及しないことを山本氏が理解していないことだ。勿論、蓮舫の馬鹿が「なぜ、二番でいけないのか」といった程度とは次元は違う。日本文化という特殊な上にいる以上、米国という異文化の混じり合う世界合衆国には絶対に勝てない。政治家も、もう一つ掘り下げて理解して頂きたい。
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