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2015年6月13日 (土)

朝には紅顔ありて夕べには白骨となる

250pxrennyo51 三つ子の魂百までというが、性格は歳を重ねても変わらないようだ。今朝、友人のA君から、OB会欠席通知が来た。彼は、学生時代のコンパ時もそうだったが、当日でなければ出欠が判らなかった。直前に決めるとは、それまで決断ができないのだろう。大学の卒論も、締切りを過ぎてから提出したため、留年かと危ぶまれた。なんとか担当教授のとりなしもあって、評価「可」で無事卒業した。事務局をしていると、友人たちの心境が読めるような気がする。特に、退職後再雇用される立場で働いていると、歴然と変わった職場環境や自分の立場に納得するのが大変なのだろう。再雇用であれば、会社としての捨て石に近い人材の位置付けだ。勤め人をやった愚生には、そのことがよく理解できる。人は、自分の思いと現実のギャップを埋めながら生きている。時を経てから考えれば、取るに足らないようなことも、その時空にいる間は、その地点からの視野しか持たない。若い時は、やり直しができたことも、年老いてからではできないことが多い。人生を振り返れば、歳をとることは、できないことを納得して捨てるということだ。そう思いながら、彼の心境を読んでいると、浄土真宗「蓮如上人」の御文章「朝には紅顔ありて夕べには白骨となる」が湧いてくる。

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