話好きのボケ老人にしか見えない。
昨日、曽野綾子氏がBSフジプライムニュース出ていた。氏は「先の戦争で、日本は立派に戦い大切なものを守り通した。それを戦後の自虐史観が台無しにした」との主張らしい。しかし、テレビを見ながら、「曽野綾子の発言内容は、全く議論の主旨からはずれている。何を言いたいのか判らず、見るに堪えない。」と缶ビールを飲みながら、酔った勢いで悪態をついていた。曽野綾子と愚生は、同じキリスト教カトリックに属していた縁かもしれないが、拙宅には彼女の本が多い。暇つぶしに読んだ印象は、物事を自分の観点からすいぶんはっきり言うと思った。『老いの才覚』の中でも、「老いて、自分の能力がだんだん衰えてきたら、基本的に、生活を縮めることを考えなくてはいけません。」「通常、年を重ねた人は、世間の事柄を分析することと、その奥にある密かな理由を推測することに長けてきます。だから簡単には怒れなくなる。しかし最近、分別盛りの中年や世故に長けたはずの老年の中に、すぐ怒る人が増えてきたような気がしてなりません。そういう年寄りは、たぶん自分の立場や見方だけに絶大な信用をおく幼児性が残っているのでしょう。」と言い放つ。そして、「謙虚さというものは、その人が健康と順境を与えられている時は身につけることがなかなか難しいのです。」と戒める。確かに、文章に書かれた内容は、歯切れは良い。ただ、曽野綾子氏自身は、自分の能力がだんだん衰えてきたとか、自分の立場や見方だけに絶大な信用をおく自身の幼児性には気づいていない。寂しさからとり留めもなく、言葉が口を衝いて出る、話好きのボケ老人にしか見えない。
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