中国の公式統計はファンタジー
中国国家統計局が先月発表した今年上半期のGDPの伸び率は7.0%だ。しかし、実際の伸び率は、公式統計の半分、もしくはさらに低い水準であるかもしれない。そもそも14億人の人口を抱える新興国が、米国や英国といった先進国より数週間も前に経済指標のデータを公表する。この値の信憑性から、ファゾム・コンサルティングは「中国の公式統計はファンタジー」だと考え、実際の成長率とみなす数値のみ公表する。ファゾム・コンサルティングは、「電力消費」、「鉄道貨物量」および「銀行融資」の3つのデータを基にした指標から、今年の中国成長率は2.8%、2016年はわずか1.0%にとどまると予想する。中国経済の減速は、国内メーカーの業績に徐々に影を落とし始めた。建設機械大手のコマツや日立建機の平成27年第一四半期は、中国の売上高が前年同期比4割強の大幅減となった。中国地方政府の財政難から公共工事に資金が回らず、建機の販売が低迷しているという。一方、スマホ用の小型部品を加工する自動旋盤を製造する工作機械メーカーのツガミは、5月から中国メーカーの発注が急に止まった。また、産業用ロボットを手がけるファナックも、スマホのケースを削る「ロボドリル」の受注が6月以降、急速に減少した。中国経済の減速については、国内企業から想定より厳しいとの声も聞かれる。中国事業の収益割合の高い韓国企業は、今後厳しい展開を強いられそうだ。最近、日本批判が多少控えめになったことは、朴槿恵が自分の尻に火が付いたことが判ってきたからだろう。一方、頭の固い中国共産党幹部は、未来永劫中国が栄えるとでも思ったのだろうか?栄枯盛衰は、産業界の常だ。パッシングチャイナが進み産業が衰え、一人っ子政策で労働力が不足する頃には、占領したイスラム教の東トルキスタンやチベット分離独立運動で国内が揺れるだろう。
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