仮想通貨だけあって、価値も仮想的
「ビットコイン(BTC)」の被害者としての立場を主張し続けた「マウントゴックス」CEOマルク・カルプレス容疑者(30)が逮捕された。「外部からのサイバー攻撃でビットコインが消失した。自分は被害者」と吹聴していたが、自身による不正操作で経営破綻に追い込まれた。事件は、一年くらい前、仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の世界最大の取引所だった「マウントゴックス」で起きた。当初は、外部からのハッキングで、資金が流出したとの報道だった。警視庁は、この1年、取引記録を連日深夜まで分析し、現金の流れも徹底的に洗った。その結果、「被害者はBTCをなくしたマウント社ではなく、現金を失った債権者。現金の流れを追うことで、財産犯である事件の本質が見えてきた」そして、カルプレス容疑者が犯罪に関与したと断定するのに時間はかからなかったという。警視庁の捜査で、自ら口座情報を不正に水増ししていた疑いが判明し、その不正操作は、マウントゴックス社の破綻を発表する1年も前から行われていた。現金やBTCの管理は全て、CEO自ら管理していたというから、従業員は経理内容は全く判らなかったようだ。いずれにせよ、金融業という職種にそぐわない御人だったようだ。元従業員も「自己顕示欲が強く、社交性ゼロ。社長の自覚もなく、興味のない仕事はしない。経営者以前に大人としてどうかと思った」という。さらにこのCEOは、毎晩のように都内のキャバクラに繰り出し、豪遊していたというから、最後には金が無くなり、顧客の資産に手を付けたようだ。ふたを開ければいい加減な会社のワンマンCEOが、顧客を裏切って会社のカネを使い込んだ単純な経済事件だった。こういう話を聞くと、仮想通貨など怖くて手が出せない。以前、BTCを購入しようかと思ったこともあったが、手をださなくてよかったとつくづく思う。ただ、今回の事件は、BTCの問題ではなく、CEOマルク・カルプレス容疑者があまりにも倫理観がなく、程度の低い人材だったことだ。もし、金融業に携わるような真っ当な人材が関与していれば、今も世界最大の取引所として拡大していただろう。とこりで、一年前、1BTC=638ドルしたものが、278ドルに下がっている。仮想通貨だけあって、価値も仮想的なようだ。
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