旅行は楽しが、住みたいとは思わない。
先週末から長崎県五島諸島の旅行でブログの更新を休んだ。五島諸島というと、かなり遠く感じるが、羽田から1時間50分で長崎空港だ。そこで、トランジェントすれば五島椿空港に35分で着く。二泊三日の団体旅行だったが、値段が欧州海外旅行と変わらない。ロイヤル・グランドステージというだけあって、宿は福江島や上五島で一番高級なホテルだ。食事も美味しく、トイレや大浴場も最新式で快適だった。旅行の印象は、訪問先も重要だが宿泊施設や食事が大きな比重を占める気がする。旅行目的は、キリスト教禁止が解かれた明治以降に隠れキリスタンだった信者が建設した教会だ。日本のカトリック教会の信者数は44万人、人口比0.34%というが、長崎県においては、人口比で日本平均の10倍以上の4.3%超と突出している。国や県の重要文化財に指定された会堂も多い。そのいくつかは、今は世界遺産に申請中だそうだ。信仰の薄い似非クリスチャンの愚生だが、プロテスタントからカトリックに改宗したため、両宗派に関する知識だけは豊富だ。五島諸島のカトリックは、歴史や地域性もあって愚生の属する教会と多少違いがあった。ところで、カトリック教会とプロテスタント教会の大きな違いの一つは、どこのカトリック教会もバチカン(ローマ教会)を頂上とする組織体だ。五島諸島の教会員も、愚生がカトリック信者だと解ると、気さくに教会の愚痴話が口をついて出た。明治維新前のキリシタン禁止令下で信仰を守った先人の比ではないが、少子高齢化の中で減っていく信者で教会を維持することは大変だ。世界遺産などに指定されれば、国の補助金があっても信者の維持負担金が大きくなる。政府や県と違い、教会員の本音は世界遺産登録には反対だと言う。確かに、信仰とは関係のないことで、必要以上の負担は避けたいのだろう。愚生の目にも、信者の血と汗で造られた教会の会堂には、長い歴史が刻まれて大変素晴らしい。ただ、五島諸島の旅行は大変楽しかったが、そこに住みたいとは思わない。
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