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2015年10月 3日 (土)

文科省の国立文系廃止・削減通達

001 国立大の教員養成系学部や人文社会科学系学部の廃止や組織改編を求めた文部科学省の通知に対して、各方面から文系軽視との批判が相次いでいる。それに対して、文科省は、社会科学系の廃止を求めているものでなく、「教員養成系で教員免許取得を義務付けない新課程には廃止を求めるが、その他には自己変革を促す目的」と強調する。そして、通知自体は見直さなかった。愚生のような猜疑心の強い者が深読みすれば、国立文系学部の廃止方針に対して反発が大きかったので、通達自体の意味を曖昧な内容にした。しかし、文系学部の組織の廃止や転換を進めなければ、その大学の他分野への拡充は認めないとの通達だ。要するに、学部や学科の新設など定数増員の原資は、国立文系学部の削減から補えという主旨だ。この結果、文系学部の廃止や削減を行えば、その分野の専門職員の削減になるから、雇用の問題なのかもしれない。2016年度新増設大学一覧には、
宇都宮大:地域デザイン科学学部、
福井大:国際地域学部、
佐賀大:芸術地域デザイン学部、
宮崎大:地域資源創成学部
などの学部新設や多くの学科の新設がある。一方、その増員の原資のため2016年度に募集停止された学科は以下だ。
弘前大教育 生涯教育課程
岩手大教育 生涯教育課程、芸術文化課程
宇都宮大教育 総合人間形成課程
千葉大教育 スポーツ科学課程、生涯教育課程
福井大教育 地域科学課程
山梨大教育 生涯学習課程
信州大教育 特別支援学校教員養成課程、生涯スポーツ課程、
静岡大教育 生涯教育課程、総合科学教育課程、芸術文化課程
三重大教育 人間発達科学課程
和歌山大教育 総合教育課程
愛媛 教育 総合人間形成課程、芸術文化課程 スポーツ健康科学課程
佐賀大教育 国際文化課程、人間環境課程
大分大教育 情報社会文化課程、人間福祉科学課程
宮崎大教育 人間社会課程
ほとんど全てが、教員養成課程系で教員免許取得を義務付けない新課程だ。文科省の通達の出る前から、既に内々に示されていたようだ。国立大学である以上、文科省の主旨に沿わなければ存続できない。私立大学の多くは、文系比率が非常に高い。愚生の勤務したIT企業でも、工学部は指定校制、その他学部は自由枠だった。コンピュータ企業の営業といえ、製品の内容を理解しなければ、販売などできない。こう考えると、日本企業が求める学生と日本の大学が創生する学生の数に、大きなギャップがある。必要な学生を多く輩出したいなら、国立大学授業料を一律にせずに、必要な学部の授業免除も一案ではないだろうか?

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