どれを見てもオーラがある原節子
昨日から原節子さんの逝去が報じられている。愚生は、最近の邦画作品は見ないが、古い秀作はほとんど見ている。そのせいか、当時のスーパースター原節子出演の映画を見る機会が多かった。『河内山宗俊』(山中貞雄 監督、1936年)、『わが青春に悔なし』(1946年 黒澤明)、『安城家の舞踏会』(1947年 吉村公三郎)、『めし』(1951年 成瀬巳喜男)、『晩春』(1949年 以下 小津安二郎)『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)、『秋日和』(1960年)など、どれを見てもオーラがある原節子だ。年齢から言えば、原節子は愚生の親父と同世代のため、彼女の映画を見たのはずいぶん後からだ。原節子が演じる女性は、理知的な美人で、品が良く、まじめな性格という、といったイメージだ。原節子は、スクリーンにいるだけで、作品が映えるような気がする。そのような主演男優と言えば、私見だが三船敏郎や仲代達也だ。女優では、京マチ子や若尾文子も好みだ。映画俳優は、美人だとか可愛いだけでは務まらない。そういう意味では、原節子さんは、傑出した女優さんだった。古い時代の邦画は、今日見ても感動させられる作品は多い。なぜ、昨今の映画には感動しないのだろうか?近年の作品で、俳優が映えていると思った作品は『壬生義士伝』(主演 中井 貴一)くらいしかない。ところで、新聞にNHK紅白歌合戦の出場者が載っていた。小林幸子、和田アキ子とあったので、なにかの間違いかと見直した。人倫にも劣る小林幸子の出演や歌手でもない和田アキ子に歌わせる理由をNHKに問いただしたい。
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