忍というと若い頃を思い出す。
10月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が27万1000人増となり、市場予想の18万人増を大きく上回った。この結果、FRBが12月に利上げに踏み切るのは、ほぼ確実となりつつある。6日ニューヨーク外為市場は、日米の金利差拡大などを意識した円売り・ドル買いが優勢となり、ドルが円に対して2カ月半ぶりの高値をつけた。米債を筆頭に、世界の債券が売られ、米国リート指数(Dow Jones Equity All REIT Index)は3%も下落。日経平均のシカゴ先物指数は、円建てで1万9500円というから、円安株高の流れになるのだろうか?円安の流れで、ADR(米国預託証券)日本株は軒並み上昇した。年末に向け、日本株は大きく上昇しそうだ。そう思うと、愚生の頭の中は「風が吹けば桶屋が儲かる」的に妄想が湧いて餓鬼界に陥る。「儲けようと思えば、儲けようと思わないことだ。」とこれまでの損切から学んだ知恵がどこかに飛んでいく。煩悩の中に住む愚生は、さっそく売り注文を引っ込めた。ただ、不思議でしょうがないのは、愚生が日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)を買値で売却した途端に、日本株は上昇しだした。愚生ごときの思惑が、株式市場に影響を与えるはずはない。いずれにせよ、基本に戻って配当分の損切を続けよう。それ以外は、じっと持ち株の飛躍を信じて忍の一字で取り組もう。忍というと若い頃を思い出す。愚生が勤務していたF社で、技術者が足りないので、外注設計者を雇った。大企業病の愚生は、若造のくせに年老いた外注設計者を顎で使っていた。さすがに、外注設計者も頭に来たらしく、愚生に抗議したので、派遣元の幹部に注意を促した。その結果、次に派遣された技術者は、「上假屋忍」という鹿児島県出身の人だった。彼は、愚生の暴言に対しても、名前の如くじっとこらえる人だった。今から思い出しても、若気の至りといえ、恥ずかしい限りだ。
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