小保方晴子氏の博士号取り消しは遺憾
早稲田大学は、小保方晴子氏の博士号の取り消しが確定したと発表した。博士論文に不正行為が見つかった後、猶予期間内に訂正できなかったためという。そもそも、博士号など価値があるのだろうか?愚生が勤務した会社では、周りに博士号を持つ人は多かった。博士号というのは、学位だからそれ自身お金を生むことはない。ただ、愚生の会社に限ったことだろうが、博士号の学位を持つと給料が50円プラスされた。今回、これほど大きく報道する必要があるのだろうかと思う。確かに、小保方氏の博士論文をめぐっては、STAP細胞論文を発表した後、文書や画像について不正の疑いが数多く指摘された。小保方氏に限らず、早大では、2006年以降に、博士号を授与した89人の博士論文で不適切な引用などがあったと言う。一体、何を審査していたのだろうか?博士号を取得するなら、学費の安い国立大学で論文を書くべきだ。私立大学では、お金がかかって大変だろう。それともその分、お目こぼしが多いのかもしれない。ところで、小保方氏は、学位論文について指摘された問題点をすべて修正し、論文を再提出した。しかし、修正論文は博士に値しないと判断された。修正論文の提出前から、担当教官に「今回は合格する可能性はとても低い」と伝えられ、審査教官からも「博士として認めることのできないのは一連の業界の反応を見ても自明なのではないか」とのコメントがあったという。早大は、小保方氏以外の不適切な記述が見つかった論文の学位は取り消さないというから、小保方氏の博士号取り消しは、結論ありきだったようだ。小保方氏も、早大にしても、こんな役にも立たない、いいかげんな学位で世間を騒がすことは不毛だ。世界を見渡せば、スティーブ・ジョブズはリード大学に入学したが、同年退学した。ビル・ゲイツも、ハーバード大学を休学し、2007年名誉学位号が授与されたわけだから学士論文は書いていない。いずれも、正確に言えば高卒だ。学位と人物は別物だ。愚生に言わせれば、一度与えた学位を取り消すことは、遺憾だ。そして、早大の論文審査の在り方を、小保方氏個人の資質にすり替えるほうが問題だ。
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