ならず者国家の九段線
今月初めに、マレーシアで開かれた東南アジア諸国連合の国防相会議では、航行の自由をめぐり米中が鋭く対立し、共同宣言の採択が見送られた。今回、米B52爆撃機は、その南支那海の中国人工島周辺空域を飛行した。要するに、人工島周辺を「領海、領空」とする中国の主張を退けるためだ。中国が主張する九段線とは、中国南部・海南島の付近から南に下り、北東に向かってU字のカーブを描いて台湾に至る9つの破線で形成されている。その領域は、南支那海のほぼ全域を「牛の舌」のように覆っている。1953年、中華人民共和国が、その全域にわたる権利を主張するために地図上に引いた破線だ。米国は、中国政府に九段線の法的な位置付けを明確にするよう求めているが、中国からは根拠は示れない。
1.九段線に囲まれた島嶼や、国連海洋法条約に基づいてその周辺海域で認められる主権を主張しているのか?
2.国境線を表すものなのか?
3.中国がいう「歴史的」な海洋権益の地理的な境界を表すものなのか?
それまで批判を避けていた米国政府は、陸域の領有に基づく海域の権益主張でなければ、国際法に違反するとの認識を示した。つまり、中国主張の南支那海の九段線など、米国は絶対に認めないということだ。今回、フィリピンに次いで、インドネシアも中国が歴史的権利を有すると主張する九段線について、国際司法機関に訴える姿勢を示した。そもそも、何の根拠があって、中国は二千年前から九段線内は領域だというのだろうか?南京大虐殺の30万人にしろ、根拠がなくても大声で恫喝すれば、道理が引っ込むと思っているらしい。中国や韓国を、近代国家などと思ってはならない。法治国家ではなく人治国家であって、贈収賄で汚れた独裁国家だ。習近平や朴槿恵が、世界から疎まれる理由は、自分ご都合主義で国際条約遵守の意識がない蛮人だからだ。従軍慰安婦や世界遺産のように、朝鮮人と約束を結んでも、彼らは守るという慣習はない。騙されるのが悪いという、朝鮮の諺通りの振る舞いをする。九段線については、支那人も同様だ。朝鮮併合時の日本政府から朝鮮総督府への通達に、「一、朝鮮人は正当なる措置であっても利害を損ねた場合、恨みに思い後日徒党を組み復讐争議する習癖があるので、最寄の官公署特に警察司法との密接なる関係を示し威嚇すること。」「一、朝鮮人と商取引を行う際には正当なる取引はまず成立せぬことを覚悟すべし。 」とある。温故知新で、先人たちの知恵を借りるべきではないか。
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