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2015年11月 5日 (木)

カメラは精密な光学コンピューター

Original_a7rm2_img_03 愚生は、夢を覚える訓練をしたせいか、覚醒しても記憶に残る。今朝の夢で、友人に有望株を尋ねられキヤノンを推奨した。ところが、彼は、キヤノンは投資対象外だと言い返した。夢の中での話だが、侮蔑されたと思い不愉快だった。確かに、10年前ならデジカメは全盛、コピー機やプリンタは成熟した安定収で、潤沢な営業利益を出していた。今回、キヤノンは再度業績予想を下方修正をした。2015年12月期の連結純利益を、前期比4%減がら12%減の見通しとした。やはり、主力のデジタルカメラやペーパ-レスが進む事務機が予想に届かないようだ。デジタルカメラのレンズ交換式は14%減の550万台、コンパクトは28%減の650万台だ。コンパクトデジカメは、スマホに食われて売れないのは分かるが、高級機のレンズ交換式も売れていない。近くの公園や川べりを散歩すると、キヤノンやニコンの望遠レンズを覗いている初老の人が多い。欲しかったレンズを退職のご褒美で購入したのだろうか?被写体は、カワウやカモなので、撮影と言うよりレンズの虫干しに来ているようだ。団塊の世代の買い替え需要が一巡したことで、レンズ交換式のカメラも売れていない。2014年のデジカメ出荷台数は4343万台とピークだった2010年の3分の1にまで落ち込んだから深刻だ。そして、今後もさらに減少する見込みだ。事務機器も不調なら、キヤノン、ニコン、コニカミノルタ、リコー、富士フィルムなども一蓮托生だろう。この中で、事業環境の変化を強く意識し、医療関係に構造転換を計っているのは、富士フィルムくらいだ。ところで、愚生の個人的見解だが、デジタル化されたカメラは、レンズと撮像素子の開発力がすべてだ。カメラというより、精密な光学コンピューターといったところだ。その撮像素子の開発で圧倒的に強いのはソニーだ。そして、ソニーの交換式Eマウントレンズは、矢継ぎ早にドイツのカール・ツァイス協業製品を提供している。デジタル化によって、過去の優位が覆された例は多い。そうはいっても、売上高4兆円、営業利益4000億円規模のキヤノンは、優良企業であることには違いない。

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