見切り千両、損切り万両
11日の米株式市場でNYダウは大幅に下落し、およそ1カ月ぶりの安値を付けた。原因は、原油相場の下げが止まらず、エネルギー株が大きく下落したからだ。ニューヨーク原油先物相場は一時1バレル35ドル台前半まで売られた。原油価格の暴落は、原油の需要が減っていることに加え、産油国が協調せずに増産することだ。下落は、原油にとどまらず金やプラチナなど様々な商品相場にまで広がっている。資金繰りが厳しくなった産油国が、換金のために株や貴金属を売却することも理由の一つだ。愚生は、WTI原油が40ドルを切ったことから、少しずつ購入してみたが、底打ち感がないので数日で損切りと言う目にあわされた。おまけに、昨晩から円高と来れば、原油安×円安で踏んだり蹴ったりだった。早めに処分したことが幸いだった。株相場に、「見切り千両、損切り万両」という格言がある。意味は、含み損を抱えた株式などに対して、損失の少ないうちに見切りをつけることは千両の価値。損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟で売買することには万両の価値があるという格言だ。買った後に値下がりすると、「きっと戻るはずだ」という根拠のない願望が心を支配する。そして、負けを認め自己否定する【損切り】は、やりたくないものだ。株は買いよりも売りのほうが難しい。個人の場合は、塩漬けにして株を放置し、損失を先送りしてしまうことが多い。損失は株式相場をやる上で、絶対避けられない必要経費みたいなものだ。その経費の大小が、投資家の力量となる。そう偉そうにいう愚生も、必要経費がやたら多い、損益分岐点の高い投資家だ。しかし、冷たい性格なのか損切だけは愚直にする。
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