損して休むは上の上
先週後半に、株を買いだしたが、どうも株式相場は上げ下げを伴いながら漸減のようだ。リーマンショク後の金融緩和もピークを過ぎた。日欧はともかく、米国は利上げが始まり資金の吸い上げが起きる。米国金利上昇で円安という素直な理屈ではないようだ。原油安で、貿易収支の大幅な黒字は経常黒字を積み増す。為替の需給から、円が買われ円独歩高で相対的米ドル安となる。その結果、円高・株安となるようだ。現役ファンドマネージャーの西山孝四郎氏は、ファンダメンタルと為替は関係がないという。そして、理屈とおりに動くなら、学者などやらないで、投資家になっている。不条理が、為替マーケットだという。愚生のような者の理解を越えている。ただ、西山氏の経験則を尊重し、受け入れたい。巷では、中国景気の不透明感が強まり、リスク資産から投資資金を引き揚げる動きが広がり、新興国株が下落したとの後付け解説だ。投機筋による、歯止めがかからない原油安も嫌気され、ロシアやブラジルなど資源国の株価も大幅安となった。そして、先週金曜日には米国相場が急落した。世界的に投資家のリスク回避姿勢が鮮明になりつつあると囃される。西山氏は、七年続いた上昇トレンドの終焉だという。それなら、これから円高・株安が数年続く、相場の転換期なのだろう。損は覚悟で、NISA以外の持ち株を成り行きで売り注文を出した。なかなか、自分の願う相場にはならないものだとつくづく思う。確かに、ドル・円が100円から120円の円安局面では、外債投資や株で儲けた人は多い。こんどは、吐き出す局面のようだ。「見切り千両、損切り万両」自分の願望を株に託しても遂げられない。株価が下がっても「安くとも高値覚えで買い建てるな、時の事情を深く考え」という格言もある。愚生が勤務したF社も2000年のITバブルのころ、株価は1株5,000円を超えていたが、その後バブル崩壊で株は下がり続け、2003年には、なんと10分の1以下の300円まで暴落した。当時、すこぶる評判が悪かったA社長は、一株3000円のストックオプションを自分を含む役員連中に与えたが、取らぬ狸の皮算用となった。、「損して休むは上の上」という箴言が胸にしみる。たとえ買うにしても、ポジションを小さくしたインバースETFくらいだろう。
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