マイナス金利で、これから日本で起こること!
デンマーク国立銀行が通貨クローネの急騰を防ぐために3年半前にマイナス金利を導入した。日経新聞に、そのデンマークを訪ね、「これから日本で起こることのヒントを探した」と言う記事がある。お金を貸す側が利息を払うという世界では、我々の生活はどう変わるのだろうか。記事には、コペンハーゲンの中心部では至るところで高級マンションの建設が進む。高級住宅が立ち並ぶ地区で売りに出された豪邸は、2011年当時に国内最高といわれた物件(約4億3千万円)だったが、価格はわずか5年で4倍超に跳ね上がった。デンマークでは、2015年の住宅価格も前年比で15%上昇した。不動産バブルに沸いたリーマン危機前をも超える過去最高水準に達した。マイナス金利を導入した国では、一部で「マイナス金利」の住宅ローンまで登場し、住宅ローン金利が急低下し、住宅ブームに火が付くようだ。そして、住宅価格の上昇に拍車がかかる。日本も同様に、不動産バブルになるのだろうか?それなら、都心REITへの投資は将来性がある。一方、デンマークでは、銀行はマイナス金利下で、預金者が銀行に利子を支払わなければならなくなる可能性があるが、個人には今のところ負担を求めていない。その分は銀行がコストをかぶっているという。ここのところ、日本の銀行株が下げているのは、マイナス金利の実態をよく知る欧州勢の投資ファンドからの投げ売りなのだろうか?こう考えると、金融収支が健全なファナックやトヨタも「売り」になるのだろう。世の中、天地がひっくり返ったような状況だ。いずれにせよ、債券市場がマイナス金利になった事実から、REITは買われるだろうか。ただ、予想に反する円高で、不動産高騰と素直に反応するか怪しい。愚生も、もう一度頭を冷やして再考しよう。
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