売り建てしている愚生には悩ましい限りだ。
「弱い日本の強い円」著者である佐々木融氏のコラムに、マイナス金利政策導入後の日本に対する海外勢の記事があった。その中で、訪問先のほとんどがマイナス金利政策に対して批判的だったという。ECBは日銀よりも前にマイナス金利を導入しているが、その後の経済や市場の動きから、同政策の効果に対して懐疑的な見方だった。そこに、日銀のマイナス金利政策導入をきっかけに、日本の株価が下落し、円が上昇した事実が加わった。佐々木融氏によれば、為替相場に対する欧米勢の見方は、訪問先の過半(6-7割程度)は、今後も円高が進むとの見通しだ。それが理由で、実際に円ロングポジションを保有している投資家の、ポジションの巻き戻しが、26日にドル円が114円台まで反発したと見る。一方、今回の急激な円高は市場参加者のリスク回避志向が高まったことが主因であり、今後再びリスクオンの環境になったら、円は弱い通貨になるのではないかとの予想も聞かれたという。どうも、将来の予想として円高になりそうだが、逆の見方もあり結論が出る話ではない。要するに、先のことはわからない。専門家でさえそうなら、愚生が予見できるはずもない。ただ、レイダリオンの周期からいえば、中長期的には円高・株安に向かっているような気がする。ところで、このところ売られた銀行株については、楽観的な見方が多かった。ただ、最近は、グローバルポートフォリオにおける日本株のオーバーウェイト推奨を数年ぶりに中立に引き下げているというから、日本株買いは起きにくいようだ。ところで、今朝のニュースに日産自動車が、4000億円の自社株買いをするという報道があった。先日は、ソフトバンクが5000億円という規模で行うと発表があったばかりだ。マイナス金利の影響で、資金余裕がある会社は自社株買いに」走るようだ。そうなれば、必ずしも株安になるとは限らない。売り建てしている愚生には悩ましい限りだ。
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