幸せな人生と裕福なことは別物
昨今、日銀のマイナス金利政策を受け、住宅ローンの借り換えが急増している。三井住友銀行など主要8行の2月の住宅ローン借り換え申請は2.5倍と跳ね上がり、新規も合わせれば5割増しだという。各行が住宅ローン金利を過去最低水準に引き下げた効果だ。愚生の住宅取得時代の銀行借り入れ金利が懐かしく思い出される。当時は、固定金利でも銀行の貸し出し金利は6%以上だった。当時、住宅金融公庫の融資枠が5.5%だったため、借り入れの抽選は高倍率だった。お上りさんの愚生には、東京には土地どころか地縁も血縁もなかった。結婚後の人生は、川崎市郊外の山腹に建てられた中古団地からだった。そこは、バス便しかなく本屋や床屋に行くにも、通勤路の武蔵溝ノ口まで行かなければならなかった。朝のバス時間は、遅れが酷く早めに乗らないと遅刻になった。朝、高台の団地から下を見れば霧がかかって何も見渡せないこともあった。その後、数年住んで、田園都市線の駅から近い中古マンションに越した。以前のバスの不便さは解消されたが、急行が止まらない駅だったため、通勤時間が余分にかかった。そして、バブル期を経て現在の地に住んでいる。愚生の人生の大部分は住宅ローン返済だったような気がする。マイナス金利の導入から、ひと月も経たないうちに、借り換え需要が多いことは、いかに住宅ローンが都会人の生活を圧迫しているかがわかる。日本では、一部の高所得者を除けば、資産といえるものは自宅くらいしかないと言う。年収の5~10倍も借りて、住宅ローンを返しながら、子育てをすれば当たり前だ。愚生の行きつけの激安スーパーでも、時給910円程度で働くおばさんが何年も勤めている。ご苦労様と言いたいが、これが社会の現実なのだ。しかし、幸せな人生と裕福なことは別物のような気がする。そう思って、愚生が自身に、常々聞かせていることがある。
1.人生の終盤は、損得より美学を持って臨むべし。
2.他人は、陰では揶揄するものだから気にしない。
3.リップサービスは、無料だから多用すべし。
4.多少小金があっても、質素倹約すべし。
5.お金は、寄付も含めて他人のためにも使うべし。
6.異論の場合、邪魔をしない代わりに、協力もしない。
7.相手の立場で頭を覗き、相手の価値観を読み取る。
こう偉そうに書くと、なにか恥ずかしくなる。
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