« 幸せな人生と裕福なことは別物 | トップページ | ルーブルはロシア政府が印刷した紙 »

2016年3月 5日 (土)

サヤ取りのために買い増そう

Images 東芝は、経営再建の一環として医療機器子会社売却の第2次入札を実施した。最終入札まで参加した企業は、キヤノン、富士フイルムHD、コニカミノルタだった。買収金額は、約7000億円規模だというから、東芝は売却益で再建に向けた資金を得る。株式相場に「風が吹けば桶屋が儲かる」という格言がある。この格言は、何か事が起こると、めぐりめぐって新たな影響が及ぶことをいう。今回応札した、3社の株価は、キヤノン3,368円前日比+53 (+1.60%)、富士フイルム 4,440円 -1 (-0.02%)、コニカミノルタ1,015円+21 (+2.11%)だった。この3社の共通点は、カメラやフイルム企業であって複写機メーカーだ。愚生の掛かりつけの病院では、「富士フイルム」や「コニカミノルタ」などの商標を散見できる。勿論、東芝メディカルもある。東芝が売却する東芝メディカルシステムズは、コンピューター断層撮影装置(CT)の連結売上高は年約4000億円にも達する。この中で、コニカミノルタ陣営は採算性を考慮し、第1次入札時よりも低い金額を提示したもようだというから外してよい。残るキヤノンか富士フィルムのどちらかに決まることは、容易に推測できる。ただ、買収額が7000億円近いという。企業買収で使われる「買収した企業の利益で買収代金を回収するのに何年かかるかを示すEV/EBITDA倍率」は、医療関連で一般的な15~20倍を上回り25倍にも達する。しかし、高齢化の進展などで、2013年に40兆円近くだった医療機器の世界市場は2018年に50兆円を超える成長市場だ。キヤノンの医療機器は眼底カメラが主力で、事業規模はまだ小さい。富士フイルムは応札した中で、医療分野に最も強い企業だ。買収が成功すれば、同事業の売上高は単純合計なら年1兆円に近づくが、重複製品も多い。両社の事業規模は以下だ。
キヤノン
売り上げ4兆円営業利益3660億円利益剰余金3兆円
富士フイルム
売り上げ2.6兆円営業利益1950億円利益剰余金2兆円
どちらの企業も財務体質は、非常に良いため買収に不安はない。
ただ、この業界を熟知する愚生は、医療分野を除けば「キヤノン>富士フイルム」だ。
ところで、十数年前に富士フイルムが富士ゼロックスの株式を取得した金額は3000億円程度(米国ゼロックスの持ち分)だった。金にシビアな富士フイルムが7000億円を大きく越す提案はないだろう。一方、キヤノンが2014年売上高770億円のスウェーデンの監視カメラ企業アクシス社を3337億円で買収した。また、キヤノンの一眼カメラの光学関連技術の研究開発事業所は、栃木県宇都宮市にある。光学機器関連技術で宇都宮大学と産学連携を実施のため、キヤノンの光学機器部門を宇都宮地区に集結している。東芝メディカルシステムズは、栃木県大田原市が本社だ。地理的にも近い(車で30分)。来週中に、キヤノンへの売却交渉権が決まるだろう。キヤノンの株価の上昇は、この布石かもしれない。ここのところ、東芝の株価も急上昇だが、原子力事業買収の減損処理が不明朗なため買う気になれない。キヤノンの株は、カレンダーが欲しいので少し持っているが、月曜日にサヤ取りのために買い増そうと思う。捕らぬ狸の皮算用にならなければよいが・・・。

|

« 幸せな人生と裕福なことは別物 | トップページ | ルーブルはロシア政府が印刷した紙 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

株・為替」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2042190/64286407

この記事へのトラックバック一覧です: サヤ取りのために買い増そう:

« 幸せな人生と裕福なことは別物 | トップページ | ルーブルはロシア政府が印刷した紙 »