ミュンヘン会談と同じだ
産経新聞に、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備が迷走しているという記事がある。THAADは、紆余曲折のあと、中国に配慮していた朴槿恵大統領が「わが国の安保と国益を踏まえて検討する」と韓国配備を宣言したものだ。ところが、いまだに米側の事情で実務協議に入れないままだ。ケリー米国務長官は「私たちはTHAAD配備を急いでいるわけではない。また、米太平洋軍のハリス司令官も、「米韓はTHAAD配備で合意したわけではない」と強調する。米国は、韓国への配備など急いでいないようだ。韓国内では、米国が対北朝鮮制裁の妥結を優先し、配備に反対する中国と裏取引したのではないかとの疑念が浮上している。もし、事実なら韓国の安全保障は、米中の思惑に左右されているようだ。朴槿恵が散々配慮してきた米中は、両国の戦略的利益を前に韓国の安全保障を天秤にかけ交渉している。一方、韓国を訪れている中国外務省の武大偉は、「中国は韓国にTHAADを配備することに反対の立場だ」と述べ、記者団に対しも「米国の強硬な対北朝鮮制裁に同意したのだから、韓国も中国の要求を受け入れろ」という。これでは、チェコスロバキアのズデーテン地方帰属問題を解決するために、ドイツのミュンヘンにおいて、ヒトラーの要求を全面的に認めたミュンヘン会談と同じだ。愚生が思うに、北朝鮮で尻に火がついた朴槿恵がTHAADの配備を認めた。しかし、米国は導入するにあたり応分の費用を韓国側に負担しろと言っているのではないか。いつも思うことは、韓国人は自分の価値観や目線でしか物事を捉えていない。朴槿恵の蝙蝠外交の成果は、自らの恨の増幅だったようだ。あまりにも悲しすぎる。
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