お袋がいたことが故郷への思い
JR西日本によると、昨年3月に開業した北陸新幹線の2016年3月期の乗客数が、2015年3月期の在来線利用と比べおよそ2.7倍になったと発表した。首都圏から金沢や富山などへ向かう人が多く、利用者が1000万人を超えるなど好調を維持している。運輸取扱収入も前期比7.8%増だった。一方、JR東日本も、北陸新幹線の収益が上乗せされ、2016年3月期の連結営業利益は23期ぶりに過去最高を更新した。JR東日本の好決算は、新幹線事業の売上高営業利益率は約40%にもなり極めて利益率が大きい。単純計算では北陸新幹線の2016年3月期の営業利益は約180億円だが、これは連結営業利益の増加分の半分をたたき出した。今期は3月に開業した北海道新幹線の貢献も加わり、前期に続いて最高益更新が視野に入ってきた。東西JRの乗客数の伸びや決算を見ると、北陸新幹線の経済効果が非常に大きかったようだ。開業後の反動減が心配された2年目も順調に推移している。ところで、北陸三県というと富山・石川・福井を指す。北陸新幹線は、未だ金沢までの開業だが、飛行機便のない福井県も十分東京に近くなった。愚生が小さい頃は、北陸は中部地方の経済圏と結びついていた。その証拠に、北陸地方の高等裁判所は名古屋にある。そして、愚生の時代、中卒の就職先といえば最も近い名古屋が多かった。その後、湖西線が開通しサンダーバード(特急雷鳥)が走るようになって、京都・大阪が身近になった。東京から富山まで2時間で行けるようになって、立山・黒部アルペンルートや合掌造りで有名な五箇山、白川郷なども首都圏に近くなった。北アルプスの山々は、富士山や浅間山と違いヨーロッパスイスの景観に近いものだ。愚生が小さい頃の思い出に、冬の晴れ間に立山連峰(雄山・剣岳・薬師の峰)が朝日に照らし出され、その美しさに見とれたこと思い出す。そういう望郷の思いはあるが、お袋が長野県佐久平駅に近い介護施設に移ったことで本籍を東京に移す決心をした。やはり、お袋がいたことが故郷への思いだった。
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