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2016年4月27日 (水)

国民皆保険について真剣に考える時期だ

Pd1thumbnail2 今朝の産経新聞に「1剤が国を滅ぼす」という衝撃の記事があった。財政のあり方を検討する審議会で取り上げられたのは、がん治療のコストだ。小野薬品工業が開発したオプジーボは、平成26年に悪性黒色腫の治療薬として製造販売の承認を取り、昨年12月に切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療にも追加承認された。従来の抗がん剤はがん細胞の増殖を抑えて死滅させるが、オプジーボは患者自身の免疫に働きかけてがんを抑え、効果持続期間が長い。日本発の画期的な免疫療法薬として他のがんへの適応拡大も期待されている。問題は価格で、オプジーボを使うと、年3500万円かかる。患者の平均的な負担は、「高額療養費制度」があるため、月8万円程度で済む。ただ、オプジーボが適用される非小細胞肺がん患者は年10万人強というから、仮に5万人がオプジーボを1年使うとすると、薬代だけで年1兆7500億円もかかり、国の予算に占める社会保障費への影響は数千億円規模になるこという。これを避けるためには、高額療養費制度を見直し、国民皆保険のない米国のように患者に自己負担を強いて、金がなければ高い薬を使えないようにするという案もある。ただ、これでは何のための国民皆保険か判らない。貧乏人は死ねと言うことになる。はたまた、例えば75歳以上はオプジーボを使えないように年齢制限すれば、年寄りは早く死ねと言うことになる。実際に、オプジーボを使いたいという肺がんの患者は多い。オプジーボが画期的なのは、患者の免疫機能に働きかけるメカニズムだ。正常な免疫は、がん細胞を異物と認識してそこだけを攻撃する。がん細胞は免疫に攻撃されるのを防ごうと、免疫にブレーキをかけて攻撃を受けないように防ぐ。オプジーボは、がん細胞が免疫の攻撃にブレーキをかけるのを阻止して、がん細胞への攻撃に再びアクセルを踏むことだ。ところが、問題は自分自身の免疫力を利用するため、体力が落ちている患者には使えないという。癌患者の最大の関心は、この薬が自分に効くかどうだ。オプジーボは高額だと言っても、生きるか死ぬか命をかけて戦っている患者に、価格の話など通用はしない。実際、死ねばお金など、向こう側に持っていくことはできない。死に瀕している患者は、藁おも掴む思いでオプジーボに望みを託す。しかし、その薬価は、患者すべての期待に応えるにはあまりに高額だという内容だ。米国では、爆発的にオプジーボが伸びている。米国は、自由診療が基本だし、それに耐えうる資産家も多いのだろう。オプジーボの適用範囲は、血液の癌を含め多くの癌に効果があるという。仮の話しだが、癌が治れば日本人の寿命は延びるが国家財政は破綻する。実際に、愚生が癌に遭遇すれば、オプジーボを使いたい。国家財政の破綻など、愚生が死んでしまえば心配などする必要もない。失礼な話かもしれないが、ほとんどの人は愚生と同じ考えだろう。その折り合いを付けるには、薬価基準を下げるしかない。そして、不要不急の医療を慎み、効果の少ない似非治療薬は、保険の対象から外すように見直すしかない。それでも足らなければ、年齢制限と対象外になった高齢者は5割負担程度の自由診療にして頂くしかない。愚生もオプジーボの将来性を期待して、分割前に小野薬品工業の株を持った。当初、株は投資目的だった。しかし、いろいろなオプジーボの情報を知るにしたがって、日本の国民皆保険の制度について真剣に考える時期だと、痛感させられる。

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