日活ロマンポルノの女優さん
愚生は、勤め人時代に日本の時代物ドラマはほとんど見なかった。時間に余裕がなかったせいもあって、同じ時間を使うなら評価が高く、金のかかったハリウッド作品ばかりを見た。一通り見てきたせいで、テレビで放映される古い映画は、過去に何度も見た作品が多い。フォレスト・ガンプのように、秀作は何度見ても見飽きないといっても、数に限りがある。ハイヌーン、怒りの葡萄、ドクトルジバゴ、道、十戒、ウォーク・ザ・ラインなども何度も見た。場面が絵になっている映画は、音楽と同じように飽きないが、ストーリが主な映画やスリラー物は、結果が判ってしまっていると面白さは半減する。そこで、最近は鑑賞作品の領域を邦画や時代劇までに広げた。ただし、近年の邦画は見る気はしないので、著名な黒沢・小津・小林正樹・溝口健二・山中貞雄などの監督作品に絞って見ていた。しかし、それも限られるため邦画ドラマ、必殺仕置き人・江戸を斬る・鬼平犯科帳などの勧善懲悪作品まで見るようになった。作品の良し悪しはともかく、見終わった後に溜飲が下がり爽快感がある。昨日見た鬼平犯科帳では、乳首を露わにして艶っぽい演技をする良い女優がいた。ネット検索すると「志麻いづみ」という日活ロマンポルノの女優だった。日活ロマンポルノ後期の女優さんだったせいで、愚生の記憶にはなかった。愚生の学生時代や社会人になったころは、「大映」破産後で邦画の暗黒時代だった。過去に清純派女優吉永小百合を輩出した老舗の日活でも、会社を生き残らせ社員を食わせるために、ポルノ主体の路線へと舵を切った。その様な厳しい状況下で、日活に籍を置いていたキャリアの浅い若手女優は他に行き場もなく、ロマンポルノを選択するしかなかった。そういうわけで、当時の日活ロマンポルノの女優は、美人で演技力のある人が多かった。愚生が若い頃には、白川和子、宮下順子、田中真理、片桐夕子、山科ゆりなど映画をよく見た記憶がある。特に、好きな女優は山科ゆりだった。こんな映画に、なぜ清純そうな山科ゆりが出演するのだろうと不思議に思いながら、何度も自由が丘の映画館に足を運んだ。当時の女優は、前張りというガムテープをあそこの部分に張って映画に出演したので、撮影後に剥がすのが痛いのが悩みだと聞いたことがある。今のAVビデオより、当時の映画は露出度が少なかったが、遥かに色っぽく興奮した記憶が甦る。
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