若い世代に負担をかけることは避けたい
老後は、悠々自適にと思っていたが、そうは問屋が卸してくれない。勤め人だった頃の縛られ方とは違うが、介護や見舞いなどが定期的に入って自分の時間を自由に使えない。勿論、割り切って義理を欠けば可能なのだろうが、世話になった母や妻となると、そういうわけにもいかない。上から目線でしか言わなかった母も、最近はその鋭さが欠けてきた。歳を重ねると、生気が無くなるせいだろう。気に入らないと、愚生のことなど罵詈雑言に罵った。最近、お前は親孝行だと褒められると、近所に住む愚兄夫婦と折り合いが悪いのかと詮索してしまう。ご都合主義だった母を見て、反面教師にしてきたが、母親の愛情だけは十分に感じていたため、今でも感謝の気持ちでいっぱいだ。年老いた母を見ると、寂しい気持ちになる。一方、入院中の妻の衰弱を見ると、何もしてやれない愚生は悲しい気分だ。ただ、自宅介護となれば、愚生のみならず子供たちへの負担も大きくなる。老い行く親のことで、これからの若い世代に負担をかけることは避けたい。そう思うと、申しわけない気持ちだが、妻には納得してもらうしかない。将来の来たる日が、今日来ているのだと受け入れるしかない。学生時代の同僚にも、ずいぶん早く昇天したひとはいる。そう思うと、今日まで生きてこられたことに感謝しなければならない。人生を振り返れば、楽しいことや辛いことが多々あった。その中で、一番の思い出と言えばやはり大学生時代だろう。僅か四年間だったが、愚生の人生には大きな時間を占める。
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