民度が低ければ民主主義で選ばれたとしても
フィリピン大統領選は、強権的な政治手法や暴言で批判を浴びる南部ミンダナオ島ダバオの剛腕市長、ロドリゴ・ドゥテルテ氏が当選を確実にした。この大統領候補は、朴槿恵や米国トランプ氏と同様な手口で民衆を扇動する。貧しく無教養な民衆に怒りを覚えさせ、そして自分の主張を洗脳する。そして、法治国家ではありえない超法規的なことも平然で発言し民衆を煽る。ドイツでナチス党が民主的に政権を獲得し、ヒットラーが民族主義的な恐怖政治を行ったことを思い出す。ドゥテルテ氏も、フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海問題を巡り、中国が造成した人工島に自ら上陸すると宣言する一方、中国との2国間対話を模索すると話すという。新聞や過去の経緯を多少でも知っていれば、言っていることが荒唐無稽な人物だとわかる。こう考えると、民衆の民度が低ければ、民主主義で選ばれたとしても、嘘を息を吐くようにつく無能な人材が選ばれる。朴槿恵大統領が、そのいい例だ。彼女が大見えを切った南北朝鮮統一は少しも進まない。北朝鮮との関係は最悪になった。そして、韓国は支那に接近して日米とは疎遠になった。しかし、支那の親愛なる習近平には、北朝鮮問題で電話をかけても属国扱かいで無視される。朝鮮民族の井戸端会議的な事大主義政治は、近代国家間で通用するはずはない。韓国は、民主主義の西側諸国の一員とはもはや見なされず、信用も失ってしまった。こういう事例を見るにつけ、フィリピンや米国の一般大衆も、民度がコリアン程度にまで下がってしまったのかと嘆かわしくなる。
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