不思議に何か熱くなるものがある
今日も東京は雨降りだ。芭蕉の俳句に「五月雨(さみだれ)をあつめて早し最上川」という奥の細道の名吟がある。旧暦の5月は、太陽暦で言うところの6月から7月にかけての時期にあたるため、「五月雨」とは、今でいう「梅雨」の季節のことだ。梅雨の雨を集めた最上川が勢いよく流れている様子を詠んだ俳句なのだろう。句に出てくる最上川は、山形県の吾妻山付近に源を発し、酒田市で日本海に注ぐ一級河川だ。酒田市と聞けば、愚生が大学時代に夏合宿に行ったことを思い出す。合宿委員だったことで、下見と合宿で二度も行った。夜行列車を乗り継いで、陸羽西線経由で、山形県新庄駅を通って酒田駅で降りた。そこで、バスに乗って遊佐町の山形県立海浜の家?と呼ばれる研修センターに行った。陸羽西線の大部分は最上川沿いを走り、最上川の渓谷を車窓から見ることができた。今日の雨降りから、40年以上も前の記憶がよみがえる。ふと当時の青臭い思いに耽っていると、参加した学友たちは、今はどうしているのかと気になってくる。そして、若かった頃の時間は、今よりも何十倍も長く感じる。あの頃の思いが頭の中で駆け抜けていくだけだが、不思議に何か熱くなるものがある。思い出とは、良いものだ。
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